初めて、クラウド型のモバイルPOS「POS+(ポスタス)」と連携を開始したのは16年2月。この頃から、従来型のPOSシステムメーカーで、外食業界向けシステムのリーディング企業である東芝テックとは「連携しないのか?」という声が、多くの外食企業から寄せられるようになった。前出の曽根氏も、現場で要望を聞いてきた。

曽根 東芝テック様のPOSシステムは長い年月の運用実績がある。何かあったらすぐサービスマンが来てくれるという安心感もあって、セキュリティやコンプライアンスを気にする大手の外食企業の間では、根強い支持を集めている。ただ、(東芝テックのような)がっちりしたシステムと、〈ebica予約台帳〉のようなクラウド系のサービスがうまく連携すれば、もっと使いやすく、便利になるのではという期待の声は、ずっといただいていた。

こうした要望にこたえる形で、エビソルが東芝テックとの業務提携を発表したのは17年3月。同年10月には、〈ebica予約台帳〉と東芝テックのPOSシステム〈FScompass〉とのシステム連携の提供を開始した。このシステム連携によって実現できるメイン機能の1つは「リアルタイム空席管理」だ。

曽根 ウォークインといって、予約なしで来店されるお客様の着席管理は従来システムでは自動化が難しかった。今回の東芝テック様との連携では、スタッフが(東芝テックの)専用のハンディ端末でファーストオーダーを取るだけで、着席情報が〈ebica予約台帳〉に反映され、連携しているグルメサイトの空席情報を着席分だけ削除できる。また、(東芝テックの)POS端末で通常通り会計するだけで、その分の席が自動的に空席に切り替わる。

システム連携を導入した外食店舗では、東芝テックからセットで購入した(もしくはリース提供を受けている)専用POS端末、専用ハンディ端末をリプレースすることなく、クラウド型サービスの大きな強みである「リアルタイム空席管理」が実現できる。連携システムの販売は東芝テックが実施するが、価格はかなりリーズナブルなものになる見通しだ。

東芝テックとの提携で、エビソル側では東芝テックのPOSシステムを導入している外食企業に対して、〈ebica予約台帳〉を拡販できるメリットが大きい。また、「リアルタイム空席管理」と同時に実現するシステム連携による2つ目のメイン機能である「喫食情報・会計金額の連携」によって、顧客マーケティングにおける〈ebica予約台帳〉の存在感は一層、高まった。

〈ebica予約台帳〉の導入コスト(概要)
〈ebica予約台帳〉の導入コスト(概要)

エビソルは、12年11月にUSENの「ファンブック」に〈ebica予約台帳〉をOEM提供したのを皮切りに、14年4月には飲食大手チェーンのCRM支援のため米国発の大手CRMサービス「Salesforce.com」との連携機能も個別開発。最近では、スマートフォンによるスマートCRMを提供するビートレンドとも関係も深めている。業界全体のシステム連携によって「飲食業の顧客マーケティングのあり方を変革したい」という目標に、さらに一歩、近づいたと言えるだろう。

 

 

写真・図版協力:エビソル

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■捕捉資料■
〈ebica予約台帳〉の導入実績のある大手の外食企業(店舗数等はエビカ調べ)は以下の通り。

〈ebica予約台帳〉を中心としたバリューチェーン