滝澤酒造の滝澤英之氏と「白那」(「KURAND SAKE MARKET渋谷店」で)

<2017年10月31日>リカー・イノベーション(東京・上野、荻原恭朗社長)が運営する日本酒のEC・店舗事業「KURAND(クランド) 」は10月31日、自社で11度目となる〈Makuake〉プロジェクトを開始した。今回のプロジェクトのテーマは――「雪の結晶を飲む」ハレを彩る氷点下スパークリング日本酒「白那-HAKUNA-」。期間は17年10月31日~18年1月30日で、目標金額は100万円。プロジェクトは、クラウドファンディング〈Makuake〉を運営するサイバーエージェントグループのマクアケ(東京・渋谷、中山亮太郎社長)が音頭をとり、シャープの社内ベンチャー「TEKION LAB(テキオンラボ)」と滝澤酒造(埼玉・深谷市)が共同で、氷点下で飲む新しいスパークリング日本酒を開発し、多くの実績を持つ「KURAND」がプロジェクトを実施するもので、4社の緊密なコラボレーションで実現した。
シャープの「TEKION LAB」は、シャープが開発した停電時でも冷蔵庫・冷凍庫の庫内温度を一定に保つための「蓄冷材料」を応用し、さまざまな食べ物を適温で食べるための保冷・保温材料の可能性をさぐっている。一方、滝澤酒造の6代目杜氏である滝澤英之氏(写真)は、「日本酒の醸造中の試飲で味わえる甘酸っぱい味わいを製品化したい」という思いで、08年からスパークリング日本酒の開発・製造に着手し、約8年間かけた16年になってようやく安心して開栓して飲める、適正なガス圧のスパークリング日本酒を造りあげた。
その技術を活かして「KURAND」と共同開発したPB銘柄が、日本酒飲み放題の店舗「KURAND SAKE MARKET」で高い人気を誇る「CRAFT SPARKLING SAKE」だ。今回、醸造する「白那」は、シャープの「蓄冷材料」を巻いて出荷することで氷点下を保ったまま消費者にスパークリング日本酒を届けられる利点を活かし、「あえてオリを残した酒にした。フレッシュでキレのある甘味と酸味、炭酸のガス感を楽しんで欲しい」(滝澤氏)という。氷点下をキープすることの利点は、ガス圧が安定し、日本酒の旨みが口中で少しずつ変化しながら、長く楽しめること。さらに、グラスに注ぐと、旨み成分が攪拌されて、グラス中で雪の結晶が舞うような美しい光景が見られる。正月の御神酒にふさわしい華やかさだ。販売は〈Makuake〉限定の先行予約販売で、クラウドファンディングの支援者にだけ届けられる。1500本ずつの生産になる予定だ。