〈日本一おいしいミートソース〉

「料理人のこだわりを、テクノロジーで実現し、表現している」(竹田氏)のが、四家氏の取り組みの特徴だ。

■データ解析から生まれた「おすすめブック」で満足度向上

ダイニングファクトリーは宇都宮市に本社を置き、「九州男児」「鳥放題」「焼肉モンスター」など数多くのブランド店舗を全国に約100店舗、展開している。「タブレット端末やクラウドを積極的に活用し、商品別の販売状況、顧客来店状況、現場オペレーションの課題の見える化に成功」(竹田氏)と評価されている。九州男児事業部長の砂岡祐也氏の発言要旨は以下の通り。

当社で取り組んでいる「おすすめブック」は店舗の付加価値を上げるために考案したツールだ。お客様がこれまで注文したメニューの内容はすべてデータ化されているので、よく注文されるメニューの組み合わせをデータ化。その分析結果の選択肢の中から、最善と思われるものを現場のスタッフ用に「おすすめブック」にまとめ、実際にお薦めする。現場スタッフには、データ分析だけでは分からないその日の天気などを考慮し、お薦めする努力も必要だ。「おすすめブック」を見ながら、スタッフがお客様にメニューをお薦めし、お客様がそれを注文してくれると、お客様1人1人とスタッフの満足度は両方、上がることも分かった。また、その結果を、各店舗の店長とスタッフが共有することで、全体のレべルが上がっていく。将来的には、マネジメントスタッフの育成にも有効だと考えている。

砂岡裕也氏

竹田氏は、「おすすめブック」の取り組みについて「飲食店の現場で、ユニークなツールの利用と情報共有を徹底し、客単価と売上を上げ、お客様の満足度を上げ、さらにスタッフの満足度まで上げているのは素晴らしい」と評価。最後に、「テクノロジーの使い方は三者三様だが、生産性=効率化という議論に終止符を打って、次の時代の生産性の上げ方を考える参考になると思う」と述べて、セミナーを締めくくった。

写真協力:リクルートライフスタイル